
ウォレットの製作風景。
いつもロンサムのブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は、レザーウォレットの製作風景をところどころとなってしまいますが、
お見せしたいと思います。
先ず、各パーツを型紙通りに切り出します。
上の画像は切り出したコインケースの革パーツにファスナーを仮留めしたところ。
少し分かり辛いのですがファスナー左側に4つ穴を開けています。
これは、ステッチがほどけないように縫いはじめを返し縫するためにあらかじめ
穴を開けています。この穴をたどって縫いだします。
上は、縫製途中の画像ですが、ミシンで慎重に縫って行きます。
失敗は許されません。
ミシンの針もいろいろとありまして、穴の形がそれぞれ違います。
丸針、菱針、それと傾き方など、、。
メーカーもいくつかありますが、私は今のところドイツ製の針を
愛用しています。
縫い終わりましたら、捻というステッチ脇のラインを入れて
表情を引き締めます。
続いて、ファスナーコインケースのマチを付けて
コバを磨いておきます。
続いては、カードケースのパーツに取り掛かります。
先ず、カードケースのスリットの位置を決めてケガいておきます。
その両端に裂け防止のための小さい穴を開けておきます。
先ほどの穴から穴に向かって革包丁でスリットを入れていきます。
入れ終わったら、ここにも捻を入れていきます。
その後、裏にカードケースの収まる布を張り合わせていきます。
今回は7段あるので7枚張り合わせます。
*画像の赤い柄布がそれにあたります。
最後に裏からもう一枚革を張って閉じ込めて縫製して
カードケースは完成です。
コバもしっかり磨いています。
先に作ったコインケースとカードケースを仕切り用の革パーツに
セットして縫って行きます。
これで内装は完成です。
先ほどの内装といよいよ外側の表面を縫製していきます。
最後の縫製になりますが、一番緊張する場面です。
イタリアンベジタブルタンニンのエトルスコという革の美しい発色と
光沢のあるシボを感じ取って頂けるでしょうか?
手触りもいいので作業中も気分がいいです。
縫製が一通り終わると肩の荷が下りるような解放感があります。
つづいては外周のコバ処理です。
ここも製品のクオリティーを上げる重要な部分です。
根気よくヤスリ掛け、磨き、ヤスリ掛け、磨きを何度も繰り返して
納得のいくところまで続けます。
コバが整ったら染色していきます。
今回はブラックを入れていきます。
最後にまたワックスで磨きをかけて完成です。
画像と共にざっとお見せいたしました。
こんな感じで、
無理をせず、急がず、製作しております。
*無理なデザイン(設計図)、無理な縫製はきれいに仕上がりません。
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